誹謗中傷 乗り越えて 高教組、寄せ書きエール 米軍ヘリ窓落下


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記者会見で緑ヶ丘保育園と普天間第二小学校への寄せ書きを紹介する県高教組の稲福京子書記長(右)ら=22日、那覇市の県庁記者クラブ

 沖縄県高教組の評議員会ら約60人は22日までに、米軍機から部品の落下があった宜野湾市の普天間第二小と緑ヶ丘保育園の職員、児童らへの寄せ書きを色紙にまとめ、激励のメッセージを送った。部品落下後、普天間第二小、緑ヶ丘保育園に対し、電話やインターネットで「自作自演」などの誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいる状況などを受け、同じ教職員の立場から「子どもたちの笑顔あふれる学校を作っていきましょう」などとエールを送った。

 寄せ書きには「驚き、悲しい思いをしたと心痛をお察しします。生徒、職員に心安らかな日常が訪れることを願っています」「ヘイトスピーチ、誹謗中傷が飛び交う社会。誰が正しいかお互い正直に生きよう」などのメッセージが盛り込まれている。

 稲福京子書記長が22日、県庁記者クラブで開いた市民大会についての記者会見で寄せ書きを披露した。稲福書記長は「(普天間第二小や緑ヶ丘保育園は)被害者なのにネットや電話で誹謗中傷され、とても苦しい思いをしている。言いたいけど何も言えず、苦しい状況があると思う。気持ちを一つにみんなで乗り切ろうと心を込めて書いた」と語った。