辺野古、新たに浮具設置作業 新護岸工事に備え広範囲


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米軍普天間飛行場の移設に向けた工事が進められている「N4護岸」地区=23日、沖縄県名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、防衛省沖縄防衛局は24日、辺野古崎の南側に臨時制限区域を示す浮具(フロート)を広範囲に設置する作業を始めた。着手した「K4護岸」を含めた新たな護岸工事に向け、海上での抗議活動を防ぐ狙いがあるとみられる。

 工事を監視する市民によると、埋め立て区域西端の「K1護岸」付近から辺野古崎沖に向け、護岸工事現場を囲う形で、新たな浮具を設置しているのが確認された。

 防衛局は浮具3800メートル、固定するための重り79個を設置する予定。

 辺野古崎近くの「N5護岸」は既に予定の長さ(273メートル)に達し、防衛局は、N5護岸先端から西側に曲がる形で新たに続く「K4護岸」建設のための砕石投下に既に着手している。

 辺野古崎周辺では「K4」を含めた4カ所で新たな護岸工事を行う。