キングス敗れる 後半逆転許し、栃木に60―66 Bリーグ第26戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、19勝6敗)は24日、栃木県のブレックスアリーナ宇都宮で栃木ブレックス(東地区6位、10勝15敗)と今季第26戦を行い、60―66で敗れた。

 前半は接戦ながらもリードを保ったキングスだが、第3クオーター(Q)でミスやファウルがかさむと、栃木にその隙を突かれて逆転を許した。第4Qはゾーン守備などに切り替えるなど必死に食らい付いた。

 しかし、栃木の外国人選手の連係攻撃だけでなく、最終盤の勝負どころで相手守備の激しい重圧に攻撃の機会を失い、流れを引き寄せられずに振り切られた。

 キングスの次戦は2018年1月1、2日、沖縄市体育館で島根スサノオマジックとホーム2連戦を行う。

栃木 11勝15敗
 66―60(13―15,16―17,17―10,20―18)
キングス 19勝7敗

◆点の取り方 まだ未完成

 佐々宜央HC(キングス)の話 1試合通して安定した点の取り方がまだ未完成なチーム。(栃木のいる)東地区は激しく戦っているので、上のチームに遅れを取らないようにしたい。

◆相手重圧でリズム狂う

 栃木への大歓声に包まれるアウェーの地で、前日の敗北から奮起した栃木に、キングスは後半逆転され、2連勝はならなかった。

 第1Qから栃木のピック&ロールからインサイドアウトの攻撃を展開される。キングスも修正し、ミドルシュートを警戒しつつ、アイラ・ブラウンがスチールからのダンクシュートでチームを鼓舞した。

 前半を32―29としたが、後半、栃木の泥臭いプレーがキングスのリズムを狂わせる。相手の重圧でミスが生まれ、一歩遅れた守備がファウルにつながり、逆転を許した。それでも、ハッサン・マーティンやヒルトン・アームストロングらのビッグマンにボールを集め、インサイド攻撃で食らいついた。第4Q最終盤。岸本隆一が起死回生の3点弾を決め、1点差に詰め寄る。逆転の糸口になるかと思われたが、大歓声を力に変えた栃木の外国人選手のパワープレーに点差が縮まらない。6点差の残り7秒、スローインからの攻撃時に、栃木の激しい守備で5秒バイオレーションを取られるなど、気迫で競り負けた。