【伊江】第6回ハイビスカスカップ小中学生ゴルフ伊江島大会(主催・沖縄県伊江村、共催・琉球新報社、伊江島カントリークラブ)は24日、伊江島CC(中学生・小学生高学年3109ヤード、小学生低学年2455ヤード、ともにパー58)で開催した。中学生男子で又吉鷹丸(真志喜中2年)が61の3オーバーで初優勝した。同女子は石原果楓(久志中3年)が62の4オーバーで大会2度目の栄冠を手にした。小6~中2までの県内男女別スコア最上位者となった又吉と賀数心南(古蔵中1年)は北海道で来年7月に予定する「2018ヨネックスノースジュニアゴルフカップ大会」への出場権を手にした。小学生高学年男子は長堂佑思(神森小5年)が64の6オーバーで制し、同女子は本間渉(北海道・屯田南小6年)と呉屋心和(北美小5年)が66の8オーバーで並び、プレーオフで本間が競り勝った。同低学年は呉屋陽星(北美小3年)が67の9オーバーで2連覇した。大会には全部門合わせて過去最多の67人が出場した。
又吉 ティーショットが安定/「自分のゴルフ」心掛け
又吉鷹丸は出だしの1、2番こそボギーとしたが、3番以降はパー3のホールでボギーはなし。バーディーも二つ奪い、しっかりスコアメークした。2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの61、出入りはあったものの、ティーショットが安定し大崩れせず、2位以下に2打差をつけて振り切った。
冬場は北海岸の潮風が吹き荒れる伊江島CC。先々週、先週、前日と伊江島を訪れ、コースを回り、入念に北風対策を重ねた。ところが、この日は前日までと変わって快晴に。逆方向の南風に戸惑い、スタートは連続ボギーとした。
7番(パー4)のダブルボギーを除きパーでしのぎ続ける中、12番の最初のバーディーが転機となり、気持ちが乗った。15番は「ミスショットと思ったが風に助けてもらった」。風も味方に付けティーショットはグリーンに乗り、ラインを読んで二つ目のバーディーを奪った。
夏季に出場した大会では続けて優勝を逃したが、今大会で勝利して2017年を締めくくった。何度もバーディーチャンスはあったものの「決めきれなかった」と反省点はある。しかし我慢のゴルフの中「自分のゴルフをする」ことを心掛け、他の選手がスコアを崩した最終18番も、パーでフィニッシュした。
派遣される北海道で腕を磨き、来年の大会での連覇を目指す。
(赤嶺可有)
石原、リズム取り戻し手応え
最後まで優勝の行方が分からない競り合いとなった女子中学生の部は、後半に盛り返した石原果楓が1打差で制した。来春は高校に進学する。「プロに向かう人とも戦うので、気持ちも負けないように練習したい」とさらなる飛躍を誓った。
インスタートの前半は15番から3連続ボギー。バーディーはなく、苦しい展開となったが、アウトの1番のティーショットで「いい感触を得た。グリーンを捉えられた」と手応えを感じ、リズムを取り戻した。後半は1バーディー2ボギー。最後まで粘りきった。
小学生高学年女子の部で優勝して以降、頂点には届かなかった。最後のチャンスとなった中学3年の今大会での2度目の栄冠。実力でつかんだ最高のクリスマスプレゼントとなった。