プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、18勝6敗)は23日、栃木県のブレックスアリーナ宇都宮で栃木ブレックス(東地区6位、10勝14敗)と今季第25戦を行い74―64で勝利した。
キングスは持ち前の堅い守備から連続20得点を奪い、第1クオーター(Q)で20―7と引き離した。第2Q以降は栃木が持ち直して激しい展開が続くも、キングスは石崎巧の状況判断の良いボール回しや田代直希の果敢なオフェンスリバウンドなどで一度もリードを許すことなく、栃木を振り切った。
24日も、栃木とのアウェー2戦目を行う。
(観客は4243人)
キングス 19勝6敗
74―64(20―7,19―23,18―21,17―13)
栃木 10勝15敗
◆守備から流れつくる
佐々宜央HC(キングス)の話 出だしでつまずいたが守備から流れをつくり、我慢して栃木を64点に抑えたのが勝因だ。(前季)王者のスピリットに、いつひっくり返されてもおかしくない中を耐えられたのは大きい。選手が強い気持ちで最後まで戦えた。
◆序盤火つき 連続20点/圧巻の攻撃 一気にリズム
前季王者の栃木に対し、キングスは激しい守備が威力を発揮した。第1Qからしっかり点差を引き離す最近の勝ちパターンでスタート。
中盤の競り合いも我慢で切り抜けると、第4Qは石崎巧の冷静で粘りある攻撃と、古巣を相手にした古川孝敏がハードワークを見せ、競り勝った。
試合開始直後は栃木に押され気味だったが、3分過ぎに田代直希がスチールから速攻シュートを決める。ここで火がついたキングスは連続20点を奪う圧巻の攻撃で一気にリズムをつかんだ。
ただ、素早く対応した栃木の守備にインサイドを攻め抜けず第2、3Qは、元キングスの喜多川修平の3点弾に苦しめられた。それでも、高い位置のプレスからゴール下の相手のシュートを複数の選手でつぶすなど、強化した守備からうまく攻撃につなげた。
前戦の京都戦の敗北を引きずらず、最大観客数を記録した栃木のホームで勝ち切った。
岸本隆一主将は「最後まで集中力を切らさなかった結果だ。ただ、決めるべきシュートが入ってないので、しっかり決めてチームを楽にしたい」と話し、24日の試合に向け気持ちを引き締めた。