認知症カフェ全市町村に 県計画、20年度までに設置


社会
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 沖縄県は認知症患者や家族、住民らが交流できる「認知症カフェ」などを2020年度までに県内全市町村に1カ所以上設置する方針を示した。2018年度からの「第7期県高齢者保健福祉計画」に盛り込む。25日に県庁で開かれた県高齢者福祉対策推進協議会で明らかにした。

 国がまとめた認知症対策の国家戦略(新オレンジプラン)では、全ての市区町村での認知症カフェ設置を目指している。協議会の委員の1人は、自身の母親が認知症だと述べた上で「初期症状の時は、行く場所がない人がたくさんいるのではないか。カフェを利用したことがあるが、とても使いやすかった」と評価した。

 計画の素案には、認知症の診療に習熟した「サポート医」の養成を2020年度までに130人に増やすことや、歯科医師、薬剤師にも認知症への対応力向上のため研修を実施することを記した。