那覇市議会 新市民会館費用を可決 関連費減の修正案否決


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 那覇市議会(翁長俊英議長)は25日の12月定例会最終本会議で、久茂地小学校跡地に建設予定の新文化芸術発信拠点施設(新市民会館)建設に関連する費用678万7千円を含む一般会計補正予算を賛成多数(賛成25人、反対4人、退席10人)で可決した。自民となはの翼f協働が退席、無所属議員のうち2人と維新無所属の会が反対した。

 補正予算に盛り込まれた新市民会館建設関連予算は、敷地拡大部分の土地の再鑑定額と物件調査費。9月議会でも提案されたが、新市民会館の久茂地小跡地への建設に関する市民への説明が足りないとして、関連予算を減額した修正案が賛成多数で可決された経緯がある。議会の指摘を受けて市当局は11月に市民説明会や広報誌で計画を説明した。

 自民となはの翼f協働の両会派は「新市民会館建設に市民の理解が得られていない」と指摘し、関連費用を減額する修正案を提出した。前回修正案に賛成した公明や無所属の会は市当局の説明会実施などを理由に修正案に反対し、賛成少数(賛成14人、反対25人)で否決された。

 北朝鮮による日本人拉致問題の早急な解決を求める意見書は全会一致で可決した。