沖縄県内障がい者虐待31件 「職員から」4件増6件


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 沖縄県障害福祉課は27日、2016年度に県内であった障がい者への虐待件数を発表した。家族ら養護者による虐待は前年比1件減の25件25人、障がい者福祉施設の職員などによる虐待は4件増の6件6人となり、合計で31件31人が虐待と認定された。また、沖縄労働局の調査によると、障がい者を雇用する事業主など「使用者」による県内の虐待認定件数は6件7人だった。

 調査は12年の「障害者虐待防止法」施行後から実施されている。養護者による虐待の相談・通報件数は70件で、調査の結果、25件が虐待と認定された。虐待の種別(重複回答)では、障がい者をたたくなどの「身体的虐待」が最多の18件、暴言を吐くなどの「心理的虐待」が13件、「経済的虐待」4件、「放棄・放置(ネグレクト)」2件、「性的虐待」1件となった。

 被虐待者の障がい種別は「精神障がい」10人、「知的障がい」8人、「身体障がい」7人、「発達障がい」1人だった。虐待者の続柄は兄弟・姉妹の9人が最も多く、父親4人、息子・娘3人、母親2人、妻2人、その他3人と続いた。