沖縄キャンプに新たな目玉 自転車ツアー初開催、代表チームなど合宿 スポーツツーリズム拡大へ


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
沖縄本島北部で毎年開催されている自転車ロードレース「ツール・ド・おきなわ」。スタート直前の場面=11月、名護市

 2018年2月に全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)主催のJプロツアー大会「第1回JBCFおきなわロードレース」が沖縄で初開催されるのに合わせ、国内代表チームをはじめ企業や大学生など28日時点で12チーム、約200人が県内でキャンプを予定している。

 Jプロツアー沖縄大会事務局や沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)などが中心となって誘致に取り組んでおり、沖縄観光の閑散期に当たる冬にスポーツツーリズムの拡大を目指す。

 Jプロツアーは2018年に全国で22戦の開催を予定している。開幕戦が2月24、25の両日、金武町の金武ダム周辺特設周回コースである。Jプロツアーのほかチーム対抗や女子ツアーなどのレースも同時開催され、計700人近くが参加する。少なくとも2千万円の経済効果が見込まれる。

 県内開催に伴いコースの下見を兼ねた合宿があり、川畑太一大会事務局長やOCVB、県自転車競技連盟が合宿誘致をこれまで以上に強化している。川畑事務局長によると12月~18年2月の3カ月間で、合わせて952人が宿泊する。

 総務省によると、国内の自転車保有台数は15年時点で7155万1千台あり、00年の6306万8千台から840万台以上増えている。

 温暖な気候に加え、北部などの高低差がある山道はロードレースに適しており、以前から実業団や大学チームのキャンプ、個人の自転車ツーリングツアーが行われてきた。

 Jプロツアーの開催に伴い、県内観光業関係者らは沖縄の優位性をアピールしてブランド力の向上に意気込んでいる。川畑事務局長は19年以降もJプロツアーを開催することを念頭に「これからも合宿誘致を強化していきたい」と強調した。