「沖縄の声伝えたい」 米大学生が辺野古訪問


この記事を書いた人 松永 勝利
座り込みをする人々から話を聞いている米マカレスター大の板橋美歩さん(左)、タラ・コーシックさん=6日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米マカレスター大(ミネソタ州)で国際関係学などを学ぶ横浜市出身の板橋美歩さん(22)と同大でインド出身のタラ・コーシックさん(21)が12月28日から沖縄を訪れ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で新基地建設に反対する市民から話を聞いたり、写真を撮ったりしている。2人は「多くのアメリカ人は辺野古の問題を知らない。何らかの形で沖縄の人々の声をアメリカの人々に伝えたい」と話した。
 板橋さんは日米関係に興味があり、2016年の米軍属女性暴行殺人事件などを通して沖縄の基地問題への関心を深めた。コーシックさんを誘い、冬休みを利用して沖縄を訪れた。13日まで滞在する予定。
 板橋さんは「座り込みをしている人たちが子どもたちの将来のために基地に反対していること、戦争体験が心の奥にあって反対していることが印象に残った。沖縄のことだけでなく世界の平和について考えている」と指摘した。
 コーシックさんは「社会の中で上に立つ人が民衆の声を抑え込む問題はどこの国でも共通している。沖縄ではみんな希望を持って運動し、知らない人が訪れても受け入れてくれる心の広さが印象的だった」と話した。
 ゲート前では午前10時半現在、約200人が集まり抗議している。基地内への資材搬入は行われていない。【琉球新報電子版】