部品落下1ヵ月 原因解明進まず 防衛局「米軍に照会中」


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 【宜野湾】沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園への部品落下から1カ月が経過したが、原因の解明は進んでいない。在沖米海兵隊が関連に否定的だが、落下物が跳ね上がったとの証言や衝撃音が確認されている。

 沖縄防衛局は5日、琉球新報の取材に対し、落下物と米軍ヘリ飛行との因果関係や、部品の管理体制などについて米側に問い合わせているとした。米側からの回答については「照会中」との表現にとどめ、具体的な回答の有無や内容については明らかにしていない。防衛局は「(落下物と米軍機の因果関係などについて)米側に照会をしている。関係機関で連携して引き続き確認、対応したい」と述べた。

 事故後、米軍が「最大限可能な限り」飛行を避けるとした市内の学校対象施設に緑ヶ丘保育園が含まれていないことについて、沖縄防衛局は「従来通り、保育園も含む人口密集地域上空をできる限り避けるよう飛行するものと考えている」との認識を示した。

 県警は昨年12月21日に保育園の屋根を調べ、職員への聞き取りをした。