ヘリ不時着 「重大事故つながる」うるま市長抗議


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 【うるま】うるま市の伊計島に米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが不時着した問題で、中嶋浩一郎沖縄防衛局長は7日、島袋俊夫うるま市長と玉城正則伊計自治会長を訪ね、謝罪した。島袋市長は「これだけ(米軍関連の事故)頻度が高まると、その先には重大事故が懸念される」と抗議し、事故が起きた際に原因究明に共同で当たる日米合同チームの発足など、具体的な再発防止策や機体の早期撤去などを求めた。

 伊計島では昨年1月にも、普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリが計器異常を示し、農道に不時着した。同日、取材に応じた島袋市長は「住民や県民の不安が募っている。警告灯が付いたからといって、操縦士の判断で勝手にあちこち下りては困る」と強調した。米側や防衛局に事故の度に抗議するが、改善されない現状に「米側の一方的な説明だけでは信用できない。事故の際、日米で対応できるチームを作ってほしい」と日本側から積極的に働き掛けるよう求めた。

 うるま市議会基地対策特別委員会の喜屋武力委員長は「近く委員会を開き、今後の対応を協議したい」と述べた。