「昇竜」の勢い、新体制スタート FC琉球J2照準 監督「緊張感持って臨む」


この記事を書いた人 大森 茂夫
シーズン前に意気込む金鍾成監督(後列左から2人目)と新加入の選手ら=9日、那覇市の県体協スポーツ会館会議室

 サッカーJ3のFC琉球は9日、那覇市の県体協スポーツ会館で会見を開き、2018シーズンの新体制を発表した。チームスローガンはJ2昇格への決意を込め「琉球昇竜」とした。9日現在の新戦力は9人。昨シーズン、J3藤枝MYFCで13得点を挙げた枝本雄一郎は攻撃の要の一人として期待され、安定感を増してきた守備陣との連携でチーム力アップを図る。3年目を迎える金鍾成監督は「J2昇格が実現したら成功、3位なら失敗と明確に線引きし、緊張感を持って臨みたい」と決意を新たにした。

 会見には金監督のほか、新加入の7選手、チームを運営する琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長、県サッカー協会の具志堅朗会長が出席した。

 琉球はこの日までに、これまでチームの軸として活躍した藤澤典隆、田辺圭佑、才藤龍治、前田央樹らの移籍が決まった。今季は攻撃面で未知数の部分が多くなるが、新加入にも即戦力として構想される選手もおり、金監督はゴール前の勝負強さ、得点力アップに意欲を示す。枝本は会見で「シーズンを通して2桁のゴール数、アシストを目指し、チームに貢献したい」と力を込めた。

 昨年は、チーム最高位のリーグ6位だったことから、倉林社長は「上位チームにもひけをとらないチームに仕上がってきた。これからもホームでの活動を通して、県民の皆さまから応援していただきたい」と話した。

 昨シーズン総得点は44点で総失点は36点に抑え、初めて得点が失点を上回った。県サッカー協会の具志堅会長は「J2昇格には得点50点以上、失点を20点台に抑えることが必要条件だ。頑張ってほしい」とエールを送った。

 J3リーグは今季、3月10日に開幕する。チーム数は昨季と同じ17。開幕戦の対戦相手、日程は未定で、24日にJリーグから発表される。