「民間地上空、飛ぶな」うるま市議会抗議決議 伊計島ヘリ不時着


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 【中部】うるま市議会(大屋政善議長)は11日の臨時会で、市与那城の伊計島の米軍ヘリ不時着に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。大屋議長らは決議後、伊計自治会の玉城正則会長と共に沖縄防衛局へ中嶋浩一郎局長を訪ね意見書を手交した。

 伊計自治会の玉城会長は「1年で2度も不時着したことに強い憤りを感じる」と怒りを示した。自治会として米軍機の整備体制強化や伊計島上空を飛ばないよう飛行ルート変更を求める文書も手渡した。

 読谷村や伊計島での不時着で、近隣に米軍施設があったにもかかわらず民間地に不時着したことに、玉城会長は「安易に民間地域に下りているんじゃないか。民間地に近い所にわざわざ下りる必要はない」と批判した。

 抗議決議と意見書では、米軍普天間飛行場所属の全機種の飛行停止や安全管理の徹底、住民居住地上空の飛行禁止などの5項目を求めた。

 市議らは「何度抗議しても改善されない」「実効性ある対策を約束してほしい」などと米側の安全体制管理に不信感をにじませた。