米軍機騒音 動物影響調査着手へ 沖縄県、3月から2年間


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 米軍機の飛来が周辺に生息する鳥類やコウモリなど野生動物へ与える影響の有無や程度を把握するため、沖縄県は米軍北部訓練場周辺で騒音調査に着手する。動物を対象とした米軍機起因の騒音調査は全国で初めてとみられる。調査期間は2020年3月までで、鳥類の営巣期間が始まる3月から始める。大浜浩志県環境部長は「動物への影響が認められれば、米軍への協力要請も検討する」と述べた。

 調査の対象地域は国頭、大宜味、東の3村で、北部訓練場の返還跡地も含む。垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなど軍用機の飛行回数やルートなどの飛行状況と、低周波音を含む飛行騒音や影響範囲を調べる。

 その上で鳥類は騒音の影響を受けていると想定される地域とそうでない地域の生息状況などを比較する。コウモリ類については昨年実施した分布把握調査のデータを基にねぐらや行動を調査する。