クイナ生き生き 日本画家菊田さん 本染めで手ぬぐいに


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自身が描いたびょうぶを前に本染めオリジナル手ぬぐい「やんばるくいな」を広げる菊田一郎さん=国頭村安田区の工房

 【国頭】本染めオリジナル手ぬぐい「やんばるくいな」が国頭村内で販売され話題になっている。デザインしたのは日本画家として活躍している菊田一郎さん。菊田さんは2006年3月に安田区に移り住み、工房を構え、ヤンバルクイナをはじめとする、やんばるの希少生物の保護や生息調査などにも取り組んでいる。

 手ぬぐいは通常の大きさで、いろいろな「やんばるくいな」の行動が描かれている「赤・白」の2色、制作は手ぬぐい専門店スズキネ(東京都)へ依頼している。「注染」という特殊な技法により裏表が無く染め上がるのが特徴で、絶妙なタッチや立体感を醸し出している。

 今年創設20周年を迎える「横浜シンフォニエッタ」の記念コンサートが「横浜市青葉区民文化センターフィリアホール」で開催されるが、期間中の2月15日~17日、同ホールロビーで菊田さんのびょうぶの個展が開催される。

テイッシュケースとして利用されている手ぬぐい

 菊田さんは「やんばる3村が国立公園に指定される中、県内でのオリジナル手ぬぐいの販売や、横浜での展示会を通して、本土の方々にもやんばる地域の世界自然遺産登録について伝えていきたい」と語った。
(新城高仁通信員)