低空飛行禁止の厳格化求める 嘉手納町議会が米軍ヘリ不時着で抗議決議 「航空機騒音規制措置」の改定要望


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米軍AH1Zヘリが読谷村で不時着したことに対する抗議決議と意見書を全会一致で可決する嘉手納町議会=15日午前10時33分、嘉手納町議会

 【嘉手納】米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリが読谷村に不時着したことを受け、嘉手納町議会(徳里直樹議長)は15日午前10時から、臨時会を開き抗議決議と意見書を全会一致で可決した。

 午前11時半からは、徳里議長や基地対策特別委員会の議員らが沖縄防衛局を訪れ、意見書を手交する。

 決議では、東村高江での米軍ヘリ不時着炎上や伊計島での不時着など、米軍機事故が重なっていることに「異常事態」と強く非難。事故を起こした同型機が、米軍嘉手納基地にも飛来し、住宅地上空を飛行している点から「町民を巻き添えにする危険性を改めて認識させるもの」と改善策の徹底を求めた。

 住宅地上空の飛行を厳格に規制するため「航空機騒音規制措置」の改定や外来機の嘉手納基地への飛来、住宅地上空の飛行や訓練禁止なども盛り込んだ。【琉球新報電子版】