5島9自治会が連名で抗議 伊計島米軍ヘリ不時着 パラシュート降下訓練停止も要求


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砂浜に不時着した米軍UH1Yヘリ=6日午後5時50分ごろ、うるま市伊計島(小型無人機で撮影)

 【うるま】米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリがうるま市の伊計島海岸に不時着した件で、平安座や宮城、浜比嘉、伊計、津堅の5島9自治会は16日までに、島しょ地域での全軍用機の飛行停止などを求め沖縄防衛局に抗議要請することを決めた。文書では、津堅島訓練場水域で頻発する、米軍のパラシュート降下訓練の停止も盛り込んだ。

 昨年1月、伊計島の農道に米軍ヘリが不時着した際には、4島8自治会連名で島上空の米軍機の飛行停止や安全管理の徹底などを求めた。今回は津堅自治会も加わり、急増するパラシュート降下訓練についても抗議要請する。

 文書では宜野湾市内で発生した米軍部品落下について触れ、平安座島にある石油備蓄基地やその周辺に部品が落下した場合「大災害に発展する恐れがあり、住民の生命、財産が脅かされる」と懸念を示した。

 (1)全軍用機の石油備蓄基地の周辺や島しょ地域での飛行の全面的な停止(2)津堅島海域での米軍のパラシュート降下訓練停止(3)全軍用機の安全管理徹底(4)原因を徹底的に究明すると共に再発防止策を講じ、公表すること―の4点を求めた。【琉球新報電子版】