今年初のパラシュート降下訓練 津堅沖で15人 地元の抗議無視し昨年は9回


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津堅島沖上空から次々とパラシュートで降下する米兵=18日午後2時20分ごろ、うるま市勝連津堅島沖(又吉康秀撮影)

 【うるま】米軍は18日午後1時20分から、うるま市の津堅島訓練場水域で今年初のパラシュート降下訓練を実施した。同水域では昨年9回も訓練が実施されている。

 18日は午後1時20分ごろから米兵3人が米軍ヘリからそれぞれパラシュートで降下訓練を行った。2回目は午後1時40分ごろ、3回目は午後2時14分ごろ、4回目は午後2時20分、5回目は午後2時50分、それぞれ米兵が3人づつ米軍ヘリからパラシュートで降下した。この日は合計で15人がパラシュート降下訓練を実施した。

津堅島沖上空から次々とパラシュートで降下する米兵=18日午後2時22分ごろ、うるま市勝連津堅島沖(又吉康秀撮影)

 市や市議会は、訓練実施の度に沖縄防衛局や在沖米軍などに抗議や中止を求めているが、訓練は常態化している。6日の伊計島海岸での米軍ヘリ不時着を受け、市内5島9自治会が島しょ地域での全米軍機の飛行停止とともに、急増する降下訓練についても停止を求め抗議することを決めたばかりだ。相次ぐ米軍機トラブルや訓練に、市民の怒りは噴出している。

 市には5日、ファクスで同水域を訓練で使用する一報が通知された。17日夜には、米連邦航空局が発表した航空情報を基に、沖縄防衛局から降下訓練の連絡があったという。市は18日午前、沖縄防衛局を通じ訓練中止を口頭で求めた。【琉球新報電子版】