沖縄観光客、過去最高939万人 外国人客が大幅増 17年


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 翁長雄志知事は19日、2017年の入域観光客が前年比78万3100人(9・1%)増の939万6200人となり、年間900万人台を初めて突破したと発表した。観光客数は5年連続で過去最高を更新した。17年は全ての月で前年同月を上回るとともに単月の過去最高も更新した。外国人客は46万100人(22・1%)増の254万200人、国内客は32万3千人(4・9%)増の685万4千人だった。外国人客の大幅な増加が全体を押し上げた。

 沖縄県が17年度(17年4月~18年3月)の目標とする950万人の達成も、12月までの累計伸び率である9%台で進めば可能であり、年度目標の達成も視野に入ってきた。

 17年は2月にピーチ・アビエーションがバンコク路線、11月にジェットスター・アジア航空がシンガポール路線を就航するなど海外路線の拡充が外国人客の大幅増に寄与した。海外からの空路だけでは28万9900人(21・3%)増の165万3900人だった。バンコク路線の就航で、タイ人の入域客は前年比3・8倍の2万7400人となり、米国本土を抜き5番目に多い外国人客となった。

 県内へのクルーズ客船寄港回数も前年の387回から515回と大幅に増えた。海路客は17万9300人(23・5%)増の94万1900人、うち外国人客は17万200人(23・7%)増の88万8300人と、9割以上を占めた。国内の空路客は31万3900人(4・8%)増の680万400人。全日本空輸の名古屋―宮古路線の就航など、国内路線も拡充が奏功した。

 同日、発表された12月の入域観光客は前年同月比5万5500人(8・4%)増の71万8500人となり、12月として初の70万人台を突破した。単月の過去最高を50カ月連続で上回った。