東風平 男女団体V ソフトテニス沖縄県中学新人


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 ソフトテニスの第62回県中学校新人大会(主催・県ソフトテニス連盟、共催・県中体連、琉球新報社)は20日、県総合運動公園レクドームで団体戦の決勝リーグが行われ、男女とも東風平が全勝優勝を果たした。21日は男女の個人戦が行われる。

◇粘り強く攻め全勝 笑顔絶やさず 東風平女子

東風平―名護 ポイントを決めて喜ぶ東風平の大城さくら(右)と比嘉笑奈=20日、県総合運動公園レクドーム(中川大祐撮影)

 東風平女子は、持ち味の明るさと粘り強いプレーで決勝リーグでライバルたちを下し、3試合全勝で優勝を果たした。主将の神谷瑠李は「優勝できてうれしい」と喜びを爆発させた。第1試合の川平戦、第2試合の今帰仁戦で勝利。最終戦の名護は、去年10月の当山杯の団体戦決勝で敗れ、涙を飲んだ相手だった。しかし「攻めの気持ちを忘れなかった」(神谷)と気負うことなく、強い気持ちで臨んだ。

 東風平1番手の国吉稀愛・伊芸美咲は、ファイナルセットまでもつれ込む接戦だったが、惜しくも敗れた。続く2番手の神谷・玉村光組は相手のカットサーブに苦しんだが「腰を低く落とし、しっかりとボールを捉えた」(神谷)のが奏功し、4―1で危なげなく勝利した。

 1―1で迎えた3番手の比嘉笑奈・大城さくら組。緊張から硬くなり、相手の強烈なシュートボールに対応できず、第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームは相手コート奥にショットを集中して返球しづらくさせた上で、前衛の比嘉が決める息の合ったプレーで流れを手繰り寄せ、4―1で勝利した。チーム全員が拳を高く突き上げ、優勝を喜んだ。

 本大会では苦しい場面でも笑顔を絶やさず、選手らは声を出し続けた。外間勇吉コーチは「本当に選手一人一人が強い気持ちでがんばってくれた」と労をねぎらった。(喜屋武研伍)

◇抜群の安定感で連覇 東風平男子

東風平―大宜味 力強いフォアハンドを放つ東風平の神谷一光(左)と金城紫音

 東風平男子は主将知名恒輝、エースの神谷一光を中心に、抜群の安定感を披露し、決勝リーグ3勝で2連覇を達成した。

 第1戦の川平、第2戦の本部は3―0のストレートで下し、迎えた大宜味との最終戦は、1番手の宮平啓汰・知念和輝が相手エース・福地想楽のスペースを突く鋭いショットに苦しみ、0―4で落とす。

 続いて神谷・金城紫音組は4―1で圧倒した。神谷は強烈なサーブで連続得点し、キレのある強烈なシュートは相手になすすべを与えなかった。最終組の知名・津嘉山朝也組は相手の動きをよく見て逆を突いた。相手のクロスを知名がハイボレーで返し、優勝を決めた。知名主将は「今までやってきたことができた」と喜んだ。

 予選からストレートで勝ち上がり、実力の高さを示した東風平だったが、最終戦で初めて1番手で落とした。永山清和コーチは「全勝でなければ意味がない」と厳しく振り返った。