車で買い物「楽さ~」 沖縄・本部町 社協がふれあい号導入


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 【本部】沖縄県の本部町社会福祉協議会(饒平名知春会長)は介護保険事業の一部を活用し、「地域買物安心ふれあい号」として10人乗りワゴン車を購入し、買い物支援を実施している。利用対象は町内に住所がある1人暮らしや高齢者のみの世帯。買い物への交通手段がない人の送迎を行う場合に、運転手は使用者で確保し、使用後は燃料給油と洗車をする条件で貸し出している。

地域買物安心ふれあい号で買い物を楽しむ区民=16日、もとぶかりゆし市場前

 16日には同町豊川区(本山雅治区長)が送迎サービス「とよかわお買い物便」の活動の一環で「ふれあい号」を利用して買い物支援を行い、7人が参加した。同区は、身近な店舗が減少しており町内のスーパーや市場などに買い物に行かなければいけない状況になっている。2017年6月から月1回、第3火曜日の午前中に「ふれあい号」を借りて買い物を楽しんでいる。

 区公民館を出発し町内のスーパーやかりゆし市場などを回り買い物をして公民館に帰るコースで、希望があれば自宅まで送迎するといい、地域から喜ばれている。同区公民館職員、女性の会役員の3人が支援している。本山区長は「世間話もしながら楽しく買い物しているので、生きがいにもなる」と話した。(上間宏通信員)