原告側の請求を棄却 「南洋戦」被害訴訟 那覇地裁


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
請求を棄却され、不当決定の旗出しをする原告側の弁護団=23日午後、那覇市樋川の那覇地裁

 サイパンやテニアンなど南洋諸島やフィリピンで戦争被害を受けた県出身者や遺族ら45人が、国に謝罪と原告それぞれに1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、那覇地裁(剱持淳子裁判長)は23日午後、原告側の請求を棄却した。

 戦争当時は旧憲法下で国家賠償法施行前のため、国の戦争行為に責任はないとする「国家無答責の法理」で国の賠償責任を認めなかった。【琉球新報社電子版】