子ゾウ琉美の献花台を設置 きょうから、こどもの国


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 【沖縄】沖縄こどもの国(沖縄市胡屋)で飼育されていたインドゾウ「琉美(るび)」(2歳10カ月、雌)が22日に死んだことから、同園は琉美の献花台を24日から設置する。23日に会見した高田勝園長は「最後は飼育担当全員に見守られながら、天国に逝った。大きくなるところを沖縄の皆さんに見守ってほしいと思っていたので、悔しい」と涙ぐんだ。

 琉美は県内で生まれた初めてのゾウだった。19日朝に食欲不振の症状があった。調べると白血球の低下やリンパに腫れがあったという。同園獣医師の金城輝雄さん(54)は「死因はまだはっきりと分からない」とした。外傷や他のゾウへの影響はないという。

 会見中、沈痛な面持ちだった高田園長は「この事例を参考にすることが重要だ。こどもの国が最も日本の中でゾウを飼うのに条件がいい場所であると思っている。今後は、群れにするまでゾウを飼い、繁殖していく方針で進めていきたい」と語った。