相次ぐ米軍機事故 米軍航跡図提示 3機中1機 防衛相「証拠にならない」


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 【東京】米軍普天間飛行場所属ヘリが18日に普天間第二小学校上空を飛行した問題を巡り、小野寺五典防衛相は23日の会見で、米軍から航跡図が提示され、確認したと明らかにした。航跡図については米側が学校上空の飛行を否定する証拠にならないとの見解を示した。防衛省によると提示された航跡図は1機分で、確認された3機のうちどの機体のものか分からないため、米側に詳細を確認しているという。

 小野寺氏は沖縄防衛局の職員や監視カメラで確認していると重ねて強調した。米側が提示した航跡図については「それがどこを飛んだか把握できなかった」と述べ、学校上空を否定する根拠にならないとの考えを示した。

 米側は昨年12月のヘリ窓落下事故を受け、普天間飛行場周辺にある宜野湾市内の学校施設上空の飛行を「最大限可能な限り避ける」と日本側と合意していた。