小野寺氏「あまりに多い」 渡名喜で米軍ヘリ不時着 米軍説明は「予防着陸」


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
渡名喜村での米軍ヘリ不時着について説明する小野寺五典防衛相=24日午前9時ごろ、防衛省

 【東京】小野寺五典防衛相は24日午前、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプター1機が23日夜に渡名喜村のヘリポートに不時着した問題について「あまりに多い」と述べ、在日米軍全航空機の整備や再発防止策などの徹底を求めた。防衛省で記者団の取材に答えた。

 米側からはコックピットの警告灯が点灯したため「予防着陸した」と説明を受けているという。防衛省は米側に対しては既に整備徹底などを申し入れており、小野寺氏は「しっかり対応してもらうと思う」との認識も示した。

 一方、今月に入って普天間所属機の不時着が23日までに3回発生し、これまでも整備の徹底を求めていたことから「整備が本当に十分なのか。そこは米軍に問いただしていきたい」と指摘した。

 防衛省は24日午前、不時着現場の対応のため陸上自衛隊那覇駐屯地からUH60ヘリ1機を渡名喜村に派遣した。沖縄防衛局の職員3人、沖縄県警の職員2人を乗せている。防衛局職員は米側から説明を受け、地元住民との調整を行うという。【琉球新報電子版】