不時着した米軍機が渡名喜島から離陸 嘉手納基地で弾頭下ろし、普天間飛行場へ


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渡名喜村のヘリポートから離陸する米軍普天間飛行場所属の不時着ヘリ(手前)=24日午前10時53分、渡名喜村(大城直也撮影)

 23日夜、渡名喜村の急患搬送用ヘリポートに不時着した米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターが24日午前10時54分、同ヘリポートから離陸した。不時着した米軍ヘリは24日午前11時15分ごろ、米軍嘉手納基地に到着した。機体に積んでいた弾頭4発を下ろし、同日午後0時26分に嘉手納基地を離陸、約5分後の同日午後0時半ごろ、所属する普天間飛行場に到着した。

渡名喜島に不時着した米軍ヘリ(右)の整備のため着陸する別の米軍ヘリ=24日午前10時ごろ、渡名喜村

 24日午前10時ごろ、米軍の整備作業員を乗せた米軍ヘリがヘリポートに着陸。米兵の作業員が不時着機の整備をした。約5分後にヘリポートから飛び立った同米軍ヘリは午前10時20分頃に入砂島に着陸し、午前10時51分、再び渡名喜島のヘリポートに戻っていた。不時着機は午前10時46分ごろからプロペラを回転させ始め、整備作業員を乗せて来た米軍ヘリと同時に同日午前10時54分、飛び立った。

米軍嘉手納飛行場でAH1攻撃ヘリから弾頭を外す作業を行う米兵ら=24日午後0時前、嘉手納町(読者提供)

 不時着機は嘉手納基地に着陸したが、同時に飛び立った米軍ヘリは24日午前11時15分ごろに普天間飛行場に着陸した。

 嘉手納基地に到着した不時着機は弾頭4発を下ろした後、燃料の補給を行った。

米軍普天間飛行場に戻った渡名喜村で不時着したAH−1攻撃ヘリコプター=24日午後0時半ごろ、宜野湾市(新里圭蔵撮影)

 県が米軍ヘリの飛行停止を求める中、県内での不時着は今月だけで3回目。今回渡名喜村に不時着した米軍ヘリは、8日に読谷村に不時着したヘリと同型機だった。度重なるヘリの不時着に、翁長雄志沖縄県知事を始め、県民の反発が高まっている。【琉球新報電子版】