ゲート前、市民ら90人抗議 県警が鉄柵に囲い込む


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ゲート前から強制的に異動させられ、歩道に作られた約1m50センチの高さの鉄柵と機動隊によって囲い込みをされる市民ら=1月24日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で24日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前では、新基地建設に反対する約90人の市民が座り込み「基地は住民を守らない」「豊かな海を子どもたちに残すのが使命だ」と抗議の声を上げた。

機動隊に強制的に移動させられる市民ら=24日午前9時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 午前8時50分ごろ、砕石などを積んだ工事車両約90台が基地内に入り、座り込みをしていた市民らは機動隊によって排除され、歩道に設置された二重の鉄柵の中に一時囲い込まれた。

ゲート前から排除され、歩道に作られた鉄柵と機動隊によって囲い込みをされる市民ら=24日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 バリトンウクレレを奏でながら「基地はいらない。NO BASE」と搬入トラックに声を張り上げたシンガーソングライターの阿部ヒロ江さん(66)=京都=は「本土の繁栄の上に沖縄の犠牲があることを忘れてはいけない。ゲート前で抗議をしている皆さんに『頑張って』という気持ちを込めて演奏した」と力強く語った。【琉球新報電子版】