「異常事態だ」 米軍ヘリ不時着で渡名喜村長が防衛局長と面談


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米軍ヘリ不時着を受け、記者の質問に答える桃原優渡名喜村長=24日午前7特54分、那覇市の泊港

 23日夜に渡名喜村の急患輸送用ヘリポートに米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターが不時着した問題で桃原優村長は24日午前、那覇市の泊港で中嶋浩一郎沖縄防衛局長と面談した。桃原村長は「県内で何度も事故が起きており、異常事態だ。この状況をきちんと政府に申し入れ、米国に抗議してほしいと伝えた」と話した。

 中嶋防衛局長は桃原村長に謝罪し「今年に入って不時着が続いており、さまざまな不安が出ていることは承知している。しっかりと対応させてほしいと伝えた」と述べた。

 不時着した機体は整備作業員を乗せてきた別の米軍ヘリと午前10時54分に村のヘリポートから飛び去った。桃原村長は離陸を受けて「離陸できて安心というよりは、こうしたことが起きてほしくないという気持ちの方が強い」と述べ、今後の対応について「これから村議らとも話をして早急に調整する」とした。【琉球新報電子版】