琉球新報社 
海外留学を経験した大学生たちが立ち上げた沖縄県内最大級の留学に関する情報発信イベント「ＲＹＵ×ＲＹＵフェスタ」が２７日、宜野湾市のコンベンションセンター展示棟で開かれる。「留学に関する疑問や不安を解消し、留学を後押ししたい」という思いを持った学生らが中心となり企画した。実行委員のメンバーらは「資金や語学面で留学をちゅうちょする人も多いが、たくさんの支援制度やプログラムがある。それを利用してぜひ海外に踏み出してほしい」と経験者ならではのメッセージで来場を呼び掛ける。
同イベントは今回で２回目。昨年度は千人を超える来場者でにぎわった。実行委員長でイベントを立ち上げたＵｍｏｒｅ社長の平良美奈子さん（２４）は学生時代にシンガポールに留学、経済発展を目の当たりにし、日本社会の将来について考えるようになったという。就職先も決まっていたが辞退し、留学を支援する仕事がしたいと会社を立ち上げた。協力企業を探し、学生をコーディネートして語学学校の出店や支援金を募った。今回のイベントへの参加企業や店舗は３０を超える。
海外経験者ブースでは留学体験者の講話がある。担当の琉球大学４年の仲宗根健一さん（２２）は「意外と知られていないプログラムや支援制度がまだまだある」と話す。ブースでは文科省の「トビタテ留学ＪＡＰＡＮ」や県の「海外ジョブチャレンジ」など１０種類の異なる留学プログラムを経験者が紹介し参加者に体験を語る。また全市町村を対象に留学支援制度の調査をした。学生だけではなく、一般の市民も利用できるなど、１７の市町村が行う留学支援の奨学金制度の説明ブースもある。
そのほか、メキシコやトルコ、アルゼンチンなど７カ国の料理を味わえる屋台村や海外の小物の販売などもあり、家族連れでも楽しめる。
イベントは午前１１時から午後６時まで。入場料は、学生１５００円、大人２千円（前売り券は５００円引き）。入場券は千円分の金券として屋台村で使用できる。チケット購入など問い合わせはアールスターインターナショナル（電話）０１２０（４６４）５５６。
