モバイルプリンス
自分で動画を撮影・編集し、動画サイトYouTubeに投稿するユーチューバーは、最近の子どもたちのなりたい職業で上位に入るなど注目されているよね。
でも近頃、ユーチューバーのトラブルが立て続けに報じられているんだ。
1月1日、アメリカの人気ユーチューバーが山梨県青木ヶ原(あおきがはら)樹海で自殺した遺体の動画を撮影し、投稿して問題になった。
別のアメリカ人ユーチューバーが昨年9月に投稿したいたずら動画は沖縄で撮影されており、女の子を抱きかかえて連れ去る様子が投稿された。
いたずらのつもりとはいえ、ひどいですね。
モバイルプリンス
今回はアメリカ人ユーチューバーのトラブルだったけど、日本でもコンビニのおでんに指を入れて逮捕された男性がいる。
YouTubeには質の高い投稿動画も多い一方、投稿する人が増えるとどうしてもトラブルが出てくる。
こうしたトラブルを起こす動画を投稿しない、または投稿する人を支持しない態度を示すことが大事だね。
どうして問題のある動画を撮るのでしょうか。
モバイルプリンス
おそらく本人たちは問題になると思わずにやっていると思う。
「見ている人を喜ばせたい」「面白い動画を作りたい」という気持ちがエスカレートして、「これ以上やると迷惑がかかるな」と普通はブレーキをかけるところをかけない。
面白いものを作るためなら、多少の犠牲は仕方ないと思っている。
そうなんですね。
モバイルプリンス
さらにYouTubeでは動画の再生回数に応じてお金がもらえる。動画には企業からのCMが入り、その企業からお金をもらえるんだ。
多少問題のある動画でも、再生回数が増えるともらえるお金も増えるから、過激な人も出てくる。
今回ユーチューバーのトラブルが世界的に問題になったので、YouTubeを管理しているGoogleにも批判が集まった。そのため、GoogleはYouTubeのルールを変え、お金がもらえる基準を厳しくするんだ。
これで、トラブルは減るんですかね。
モバイルプリンス
これから、Googleや動画の視聴者が「人に迷惑をかける動画は許さない」と強い気持ちで態度に出せば減ると思う。
今回も樹海で遺体を撮影したユーチューバーはGoogleから広告を外され、お金がもらえないようになった。
動画に限らず、ネットでは手軽に情報を発信することができるので、油断すると自分が誰かを傷つけたり、迷惑をかけてしまったりすることもある。
そうならないためにも、今は「何をしたらいけないのか」を強く考えないといけない時代だね。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。