キングス、円熟6連勝 Bリーグ第32戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、24勝7敗)は29日、兵庫県の西宮市立中央体育館で西宮ストークス(同5位、7勝24敗)とリーグ第32戦を行い、85―69で勝利した。連勝は6となった。

 28日同様、両チームとも守備からの攻撃の切り替えが早い展開の中、キングスはリバウンドで競り勝つ場面が多かった。第1クオーター(Q)、第2Q、第3それぞれでブザービーターを決めるなど、勝負どころで競り勝った。

 第4Qは元キングスのドゥレイロン・バーンズに活躍を許したが、キングスは大量リードを維持したまま逃げ切った。

 次戦は2月3、4日に沖縄市体育館で京都ハンナリーズと対戦する。

(観客1152人)

キングス(25勝7敗)
85―69(18―8,28―19,22―16,17―26)
西宮(7勝25敗)

◆最後の5分に課題

 佐々宜央HC(キングス)の話 35分間は良い戦いができたが、(西宮に押された)最後の5分間はメンバー構成も考えてやったが、課題を乗り越えられなかった。

◆勢いさらに加速

 第1、2、3Qでいずれもブザービーターを決めるなど勝負強さで魅せたキングスは、ターンオーバーが目立ったものの、それを上回る素早い連係で競り勝った。今季、西宮に6戦6勝。そして、元日ゲームから6連勝。新たな年を迎え地力の高さに加え、勢いもさらに増してきた。

 28日同様、素早い展開の中でもキングスが激しいプレスで西宮の外角シュートを封じ、守備のリバウンドで競り勝った。攻撃はスクリーンや相手を引きつけてからのパスなど、味方を生かすプレーが随所で点につながり、インサイドアウトの幅広い展開となった。

 津山尚大が第1Q終了間際の3点のブザービーターを決めるなど、的確な判断でチームをけん引した。金城茂之も少ないプレー時間で得意の3点弾を決めた。チーム全体でうまく攻撃を回し、波に乗り続けた。

 一方で第4Qは、元キングスのドゥレイロン・バーンズを中心とした攻撃に切り替えた西宮を抑えきれないなど、課題を残した。

 ハッスルした津山は「前半は守備から攻撃へと素早いトランジションを決めた」と勝因の一つを挙げたが、ミスから追い上げられた中盤の展開については反省を口にした。

 次戦は昨年12月に連勝を11で止められた京都ハンナリーズ。津山は「動きを丁寧に、ミスを無くして、もっとキングスらしいバスケを展開したい」と語った。