「命」か「学習権」か…〝苦渋の決断〟で運動場の使用再開へ、普天間第二小


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 【宜野湾】沖縄県で昨年12月に米軍ヘリから窓が落下して以来、運動場を閉鎖している普天間第二小学校(喜屋武悦子校長)は5日から運動場での体育の授業を再開する。1日開いた保護者会で説明した。「まだ早い」と戸惑う保護者がいる一方、「良かった」と学校に理解を示す保護者もいた。

 第二小は(1)これ以上待っても米軍から飛行禁止の確約を得られる見込みがない(2)子どもたちの学習権を保障する必要がある―などの理由から再開を決めた。

 保護者会で喜屋武校長は「苦渋の決断だ。批判を受け止めながら説明を尽くしたい」と語った。保護者会は約3時間に及び、「命と学習権どちらが大事なのか」と保護者が学校側に詰め寄る場面もあった。

 3年生の子の父親は「不安要素しかない。大人の勝手な都合でしかない」と怒りをにじませた。子ども3人が通う父親は「子供たちがやりたいようにできるのがいい。再開には賛成」と理解を示した。