
動画、再生前に確認を モバイルプリンスの知っとくto得トーク[44]

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動画投稿サイト「YouTube」に、子ども向けのキャラクターをよそおって、暴力的でグロテスクな動画が投稿され、世界中で問題になっている。
最初は普通にほのぼの始まった子ども向け動画が急に怖くなる。正義のヒーローが悪いことをしたり、「虫」が出てくる気持ち悪い動画に切り替わったりするんだ。
ニュースで見ました。こうした動画を「エルサゲート」と呼ぶんですよね。

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人気映画「アナと雪の女王」の登場人物「エルサ」が、こうした動画でよく使われていたのが由来だ。
「ゲート」は不祥事や好ましくないことに付ける言葉だ。勝手に使われた上に名前にまで使われて、「アナ雪」を作っているディズニーからすると本当に迷惑な話だよね。
こうした「エルサゲート」動画は海外で制作されたものが多いけれど、日本でもうっかり見てしまう可能性があるので注意が必要だ。
こうした動画は、誰が何の目的で作っているんですかね。

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子どもが嫌がることをわざとやる人、アクセス回数を増やしたいと思っている人、本気でこうした動画を面白いと思っている人など、理由はさまざまだと思う。
この動画の問題点は、暴力や気持ち悪い表現が子どもにショックを与えるのはもちろん、子どもが好きなキャラクターに悪い印象を強く与えることだ。
これでキャラクターが怖くなったら、おもちゃ屋さんにも行けなくなるよね。安心できるキャラクターを子どもから奪い、恐怖を植え付ける。許されない行為だ。
確かにそうですね。一度怖くなると、いろんなものが見られなくなりますよね。

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これがYouTubeに投稿されているのも問題だ。YouTubeには「関連動画」「自動再生」という機能があって、見ている動画と似ているような動画が勝手に再生される。そうすると、いつか間違えてエルサゲート動画が再生されるかもしれない。
YouTubeを運営するGoogleも頑張って削除をしているようだけど、こうした動画が完全になくなるのは難しいかもしれない。だから、YouTubeを見る前におうちの人に確認してもらう、そのキャラクターの会社が作っている「公式」の動画を見る、などの対策をそれぞれで取らないといけないね。

【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。