校歌探訪 豊見城市立豊崎小学校


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 過密校だった座安小学校から分離する形で、2012年4月に開校した豊崎小学校。豊見城市の翁長地区と豊崎地区の子ども873人が通う。今年3月に卒業する6年生が、豊崎小学校で6年間を過ごした最初の児童だ。児童会長はおらず、6年生8人による児童会のメンバーによると「みんなが児童会長だから」と、児童一人一人が信頼し合う学校の雰囲気が伝わる。
 作詞は、分離前の座安小学校に勤めていた嶺井るみ教諭=現東風平小教諭。地域をテーマにした1番では、翁長に多かったという泉やジジモー(数珠の森)を歌った。翁長ではジョン万次郎との交流があったことから「万次郎のように先見の明を持ち、豊崎の歴史を築いてほしい」との願いも込められている。
 2番は海、3番は空をテーマにした。ハーリーの発祥の地とされる豊見城。嶺井教諭は「サバニで海を渡った先人のように勇気を持ち、豊崎にかかる虹のように世界と日本の懸け橋になってほしい」と、詞に込められた思いを話した。作詞・嶺井るみ、作曲・朝倉修