「いじわる鬼やっつけろ」園児ら涙で奮闘 2月3日は節分


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外からやって来た赤鬼に泣き叫んだり、体をこわばらせたりする園児たち=2日、那覇市のあじゃ保育園(具志堅千恵子撮影)

 3日は節分。那覇市安謝のあじゃ保育園(三木元子園長)では2日、園児らが節分の習わしなどを歌や紙芝居で学んだ後「鬼は外、福は内」と豆まきを楽しんだ。保育士らが節分について話している途中で赤、黄、黒3体の鬼が登場し、激しく床をたたいたり、園児の足を引っ張ろうとし、恐怖のあまり泣きだす園児らが続出した。

 最後は、三木園長が鬼が嫌いなヒイラギとイワシの頭、豆を束ねた棒を鬼たちに向け、鬼たちを追いやった。その後、福の神が登場して園児らを落ち着かせた。園児らはほっとした様子で豆を食べていた。嘉手川聖寿(せず)ちゃん(6)や内原晃希(こうき)ちゃん(6)は「赤鬼、黒鬼が怖かった」「(鬼を退散させた園長は)かっこ良かった」と話していた。

 三木園長は「(園児たちに)『自分たちの中にもいじわるな鬼がいたらやっつけようね』と話している」と節分を通して園児たちの心に語り掛けているという。