【中国時報】3書家の書、発見 金門島の古老、荒れ地で


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 書家の于右任(うゆうじん)(1879―1964年)ら3人の達人が揮毫(きごう)した3枚の木製看板が、金門島古崗で見つかった。発見したのは村に住む古老の董金安さんで、彼は3枚が荒れ地にごみのように捨てられていたという。見つかった3枚は無事に持ち主に返却された。金門県文化局長の呂坤和は、董さんに感謝状を贈った。看板3枚のうち1枚は于右任が揮毫した「金門県社会教育館」で、別の1枚は台湾司法行政部長を歴任した谷鳳翔による「中華文化復興運動推行委員会金門分会」の題字。残る1枚は初代国立中央図書館館長や故宮博物院長を務めた蒋復璁による「金門県立図書館」の題字である。いずれも、1959年から67年ごろに書かれたもので、当時の陸軍金門防衛指揮部部長の依頼で制作されたとされる。

 90年に県立文化センターに移行した後に看板は下ろされ、しばらく倉庫に保管されていたが、大掃除の際に廃棄されたとみられる。