油の付着物、漂着 タンカー事故関連か 沖縄・北部


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 今帰仁村や本部町の海岸で8日、油状の塊や油が付着したペットボトルが相次いで確認された。奄美大島から西300キロの東シナ海で先月発生した貨物船とタンカーの衝突による油流出事故の影響もあるとみて、第11管区海上保安本部(11管)は関連性などを調べている。県の防災危機管理課は、地元自治体や海上保安庁などと週明けにも対策会議を開く。

 11管によると8日午前11時55分ごろ、環境省那覇自然環境事務所から11管に「今帰仁村の海岸で油の付着しているペットボトルが流れ着いた」との連絡が入った。今帰仁村の仲尾次海岸で2本、崎山海岸で7本をそれぞれ確認した。その後、本部町新里海岸や名護市備瀬海岸などでも確認。11管は9日までに3市町村の5カ所から計24本のペットボトルと、重油の塊とみられるオイルボール16個を回収した。

 奄美大島や徳之島でも先月28日以降、油状の漂着物が相次いでいる。海上保安庁は採取したサンプルを分析した結果、原油やC重油相当の油と結論付けた。県も今後、回収した油の成分が奄美大島などのものと一致するか確認する。