おいしい野菜 皆に届けたい 具志堅さん一家で移住、農業経営 新作物にも次々挑戦


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 【国頭】南部から国頭村辺土名に移り住み、農業経営に取り組んでいる夫婦がいる。具志堅興児さん(37)、優子さん(43)夫妻は「広い土地と豊富な水があり、自然豊かな環境の中で子育てをしながら農業経営に取り組みたい」と2014年1月に移住した。興児さんは16年9月から「国頭村認定新規就農者」として、17年4月からは国頭村農業青年会議の会長として活動している。

移住して農業に励む具志堅興児さん・優子さん夫妻と、収穫したバジル、サヤインゲン、スナップエンドウ、ズッキーニ=国頭村

 具志堅さん夫妻は祖先が残した土地が国頭村にあったこともあり、移住を決意した。当初は南部の農業とは違い、販売先や作物も異なることから戸惑いもあったというが、模索しながらがむしゃらに仕事に励んできた。

 当初は村内の約千坪の畑でサヤインゲンやオクラ、島ラッキョウなどを栽培していたが、現在はハウスも含め約3600坪まで徐々に面積を広げ、作物の種類も増やしてきた。スイートコーンは糖度が20度前後あり好評だという。また、村内の農業仲間と共に村内では見られなかったズッキーニやスナップエンドウなども栽培している。

 販売は、道の駅ゆいゆい国頭ふるさと市や県外の市場のほか、国頭村などの学校給食にも利用されている。

 興児さんは「国頭村に合う新しい作物を市場や県、種苗会社、同じ志を持つ仲間と日々研究しながら栽培を進めている。自然豊かな国頭村で育ったおいしい野菜を皆さんに届けたい」と語った。

 問い合わせは具志堅農園国頭畑人(クンジャンハルサー)(電話)090(7391)8964。

(新城高仁通信員)