【中部】大型クルーズ船を想定した本島東海岸で初となるテロ対策訓練が8日、沖縄市海邦の中城湾港新港地区西ふ頭で実施された。沖縄総合事務局や中城海上保安部、沖縄税関支署など金武・中城湾港保安対策協議会を構成する11機関から約100人が参加した。中城新港に入港する大型クルーズ船内にテロリストが潜伏していることを想定した訓練で、関係機関の連携を確認した。
訓練は船内で不審物が見つかった時の対応や、銃や刃物を持ったテロリストが船内に立てこもっている時の対応など四つの事例を想定して実施した。沖縄総合事務局那覇港湾・空港整備事務所の坂井功所長は「港の発展のため、保安の面でも向上させる一助となる訓練になれば」と語った。
中城海上保安部の山田昌弘部長は「万が一に備えるのが私たちの務めだ。いずれの訓練も実際に即した物で、非常に素晴らしい訓練だった。各機関の連携が確認でき、練度も向上した」と講評した。