【中国時報】「地震 夜間に発生」 台湾、ネットでデマ拡散


社会
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 6日午後11時50分、花蓮近海の深さ10キロメートルを震源とするマグニチュード6・0の地震が発生した。台湾では、1999年の921大地震と、2016年の高雄美濃地震がいまだ記憶に新しい。三つの地震がいずれも深夜に発生していることから、人々の間で「もしや大地震はいつも深夜に発生するのでは」との疑念が広まり、恐怖に陥っている。

 921大地震は午前1時47分、美濃地震も午前3時57分に発生。ネット上で「月と地球の引力関係によって深夜に発生する」というデマが広まっている。しかし専門家は、科学的根拠がないと否定している。

 台湾東部地震研究センター主任の張文彦氏は、夜間に地震が集中するという明確な資料はなく、三つの地震発生時間が偶然にも夜間である、と指摘する。2008年中国四川大地震や11年の東日本大震災は昼間に発生している。いずれにせよ、死傷者の割合は夜間の地震が高いことから、人々の記憶として夜間という印象が強いのだろう。