セブン 浦添工場を伝達 現地法人社長が市長面談 南部でも土地調査か


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 2019年度の沖縄初出店を計画するコンビニ国内最大手のセブン-イレブンが13日、浦添市港川に自社インフラを整備することを正式に浦添市に伝達した。沖縄での展開を担う現地子会社セブン-イレブン・沖縄(那覇市)の久鍋研二社長らが浦添市役所で松本哲治市長と非公開で面談し、浦添市での用地取得を伝えた。

 用地は市港川のまちなとゴルフレンジ跡2万3千平方メートルの土地で、食品などを製造する専用工場を軸に検討を進めている。

 セブン-イレブンは沖縄進出に当たり、独自の商品レシピや物流システムを管理するため、弁当や総菜などを製造する生産拠点、コンビニ店舗に商品を供給する物流網を自前で整備する。

 関係者によると建設用地として約5万平方メートルの確保を想定しており、浦添市のほか南風原町や豊見城市、糸満市でも土地を調査している模様だ。

 セブンは近く関係者と共同で会見し、専用工場や共同配送センターの建設時期や稼働の体制、沖縄での店舗展開の見通しなどを発表する。浦添市とは大規模災害時の協力関係などに関する地域包括連携協定も視野に入れている。

 面談後の琉球新報社の取材に松本市長は「沖縄での展開の詳細を固めている段階ということだったが、そこに浦添市も関われるのは喜ばしい。シングルマザーの優先雇用や事業所内託児所の整備などを要請したい」と述べた。

 久鍋社長は「体制がまとまり次第きちんとした形で発表する」と述べた。

 セブン-イレブン・沖縄は1日付で、まちなとゴルフレンジ跡の土地を取得していた。周辺は沖縄西海岸道路浦添北道路(宜野湾市宇地泊-浦添市港川)と那覇港浦添埠頭(ふとう)地区臨港道路浦添線(浦添市港川-西洲)が3月の開通を予定しており、那覇空港や港湾からのアクセス向上を評価したとみられる。