【中国時報】花蓮地震で観光打撃 300億円損失にため息


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 花蓮地震後も余震が続き、台湾高速鉄道の東部線チケットの払い戻しが止まらない。地元の民宿では、旧暦の年末ということもあり、予約は満室だった。しかし、震災後3日間でチェックアウトする客が増え、ほぼ全民宿に空きが出た。地震発生後は、予約客のキャンセルも相次ぎ、花蓮の観光産業は全体で少なくとも80億元(約300億円)の損失を被った。現在、花蓮全体の空室は6割を超え、民宿では8割を超える。地震による花蓮観光業の低迷状態が、夏休み前には復活することを祈るばかりである。

 ある民宿業者は、「とにかくお金を稼ぐためには、たとえ危険でも(花蓮に)『遊びに来て』と言い続けるしかない」と率直な心境を語った。一方で、花蓮市以外の業者はそれほど打撃を受けていないという。先の業者は「旅行に対して自信のある人はぜひ花蓮に遊びに来てほしい」と強調し、「今年の花蓮の旧正月は例年よりも静かになるだろう。人混みが苦手な旅行者には最適かもしれない」とため息をついた。