感動、家族や仲間と 走者2人一組たすきつなぐ 初のリレーに254人出場


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<第26回2018おきなわマラソン>

 【中部】18日に開催された第26回2018おきなわマラソンは、2人一組でたすきをつなぐリレーマラソンと職域対抗戦が初めて実施された。リレーマラソンは友達同士が一つのたすきで思いをつなぎ、ゴールを目指した。職域対抗戦では、職場や団体の仲間で同じコースを走ることで、結束を深めた。海外からの参加者も多く、沿道やボランティアとの交流を楽しむ様子もあった。

パンダのかぶり物を着てリレーマラソンを完走した大城美幸さん(右)と仲田美奈子さん=18日、沖縄市の県総合運動公園

 初開催された2人一組のリレーマラソンには、127組計254人が出場した。晴天の中、ランナーたちは青のたすきをつなぎ、沿道の声援を支えにゴールを目指した。

 「フルマラソンはもうつらい。リレーなら半(分)だ」―。八重瀬町の大城美幸さん(37)と読谷村の仲田美奈子さん(44)は、10年ほど前、おきなわマラソンで知り合い意気投合した。5年ほど前から話題のキャラに仮装し、2人でフルマラソンを走ってきた。体力的な不安もあり、今年は初実施のリレーマラソンへの出場を決意。仮装は上野動物園で生まれたジャイアントパンダの「シャンシャン」に決めた。

 沿道では子どもらから「パンダ頑張れー」と声援を受けた。「力をもらった」と仲田さん。タイムは4時間10分。1人で走った時より30分ほど早く、2人は「それぞれの応援もできて、リレーはいい」と話す。完走後も次々と写真撮影を求められた2人。「暑かった」と頭を押さえ、「中は汗だくです」。それでも「一度仮装で走ったら、楽しくてやめられない。来年もリレーで出る」と白黒はっきり語った。

今大会から導入されたリレーマラソン。第2走者へたすきをつなぐ=うるま市川崎

 「前半のコースを早く走ってもらえたので、後半は余裕を持って走れた」と語るのは、福岡県から参加した笠木とし江さん(57)。友人の山下明子さんとペアを組んだ。後半、坂が続くコースに苦戦したが「前半頑張ってくれたから、私も頑張らなきゃと励まされた」と走り抜けた。全国のマラソン大会に参加しているが、リレーマラソンは「全国でもあまりない種目なので、来年もあったらうれしい」と次回大会へ期待を寄せた。

 リレーマラソンの部、男女ペア1位は、神奈川県から参加の土田美優さん・田中将希さんペアで2時間53分39秒、女子ペア1位は沖縄市から参加の佐久田ともえさん・奥村礼乃さんペアで、4時間4分23秒だった。