小中給食に異物65件 那覇市、既に前年度超過


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 沖縄県那覇市立の小中学校での学校給食に異物が混入した事例が、2017年4月から18年2月13日までに65件あり、16年度の49件を上回っていることが分かった。配膳前に取り除いたことから、健康被害はなかった。3~4センチのステンレス製のふたなど、県教育庁に報告すべき健康被害が生じる異物の混入は16年度は9件で、17年4月以降2月までは8件だった。

 16年度については19日の市議会で永山盛太郎氏(ニライ)の質問に黒木義成学校教育部長が答えた。

 16年度の異物混入の報告があった49件のうち金属類が5件、ビニール類が6件、虫類が16件、髪の毛が8件、そのほかは14件だった。そのうち4ミリの鉛製のかけらは、給食センターの調理場や業者などで使用したものではなく、混入経緯は不明としている。

 学校教育課によると、17年4月以降の65件の異物混入は、ホチキスの芯など8件が健康被害の恐れがあるとして県に報告した。異物混入の件数には、給食センター以外で混ざったと思われるものもあったという。