豊見城トマト生産好調 5年で1.8倍、品質も高評価


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 沖縄県内最大のトマト産地の豊見城市で、トマトの生産が盛り上がっている。JAおきなわ豊見城支店によると、同支店管内の2016年度産トマトの生産量が1219トンと5年間で約1・8倍に増加し、17年5月に選果場を増設した。品質面でも「おきなわ花と食のフェスティバル2018」の野菜品評会でトマト、ミニトマトとも金・銀・銅賞を総なめにするなど、高い評価を受けている。

 冬春トマトの指定生産地や県の拠点産地にも認定されている豊見城市では、戦後の米軍向けにトマトの栽培が始まった。01年にはトマトの害虫・マメハモグリバエを、天敵を使って駆除することに成功。農薬散布を大幅に減らした環境保全型農業により、「ちゅらとまと」の名称でブランドを確立してきた。

 生産部会を中心に生産強化の取り組みが奏功し、生産量は13年度産から4年連続で千トンを突破している。モスバーガーは限定商品に豊見城産トマトを採用している。

 沖縄のトマトでは11月ごろに収穫が始まり、3~4月に出荷ピークを迎える。JA豊見城支店は17年度産で大玉トマト1200トン、ミニトマト187トンを見込んでいる。3月10、11日には「とまと祭り」を開催し、産地をPRする。