「くるりんバス」4月再開 宮古島、市民の活用期待


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公共交通の課題や事業について話し合う関係者ら=14日、宮古島市のJTAドーム宮古島

 【宮古島】2017年度第3回宮古島市地域公共交通会議が14日、市平良のJTAドーム宮古島で開催された。昨年9月~11月の期間、宮古空港を基点に運行した乗り合いタクシー「宮古島くるりんバス」を4月から再開することなどが報告された。値段は据え置きで500円。運行ルート上なら、どこでも乗降できる。再開後は、土日は運休とするほか、運行台数や頻度、ルートを変更する。

 昨年に実施された「くるりんバス」の延べ利用者数は1405人で、1日当たり15・8人だった。ほとんどの乗客は空港から利用した。

 再開後は、市民になじみの深い呼称として時計回りを「大漁まわり」、反時計回りを「豊年まわり」と呼ぶことを確認。運行台数は以前の4台から2台に減らす。ルートは変更して、県宮古合同庁舎前を通る。1日乗車券(千円)を発行するほか、指定の宿泊施設前で乗り降りできるサービスも新たに実施する。

 宮古タクシー事業協同組合の下地隆之会長は「利用者のほとんどが空港で乗り降りするのは課題だ。本当は地元の人の足としてもっと活用してほしい。将来的には電気自動車にするとか工夫して、PRしたい」と話した。