新唄大賞グランプリに照喜名竹美さん


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁
第29回新唄大賞グランプリに輝いた照喜名竹美さん=25日午後、沖縄市のミュージックタウン音市場

 沖縄民謡の新曲コンテスト、第29回新唄大賞(主催・ラジオ沖縄、ミュージックタウン音市場)の公開審査会が25日、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催された。1次審査を通過した15組が出場し、「花に花蕾(はなちぶみ)」を歌った照喜名竹美さん(39)がグランプリに輝いた。

 「花-」は照喜名さんが自ら作詞・作曲し、歌詞は沖縄芝居役者の瀬名波孝子さんが補作した。照喜名さんは4月ごろに子どもが生まれる予定。妊娠を知った時の驚き、うれしさ、怖さといったさまざまな感情を「花の中に花のつぼみが生まれたような気分」と表現している。
 照喜名さんは「両親も私がおなかの中にいた時にこんな気持ちだったのかなと思って(歌詞を)書いた。命ってつながっているんだと感じた。生んでくれてありがとう」と語った。「(おなかの中の)この子は(運を)持ってるね。宝物だね」と受賞を喜んだ。
 ラジオ沖縄は3月4日午後7時から公開審査会の模様を特別番組として放送する。その他の受賞作と歌い手らは次の通り。(敬称略)
 歌唱賞 「アンマー寄言(ゆしぐとぅ)」名嘉愛理▽作詞賞 「戦場の哀り(いくさばぬあわり)」大城吉弘(作詞 上原信夫)▽作曲賞 「私の大好きな島」宮城マナミ(作曲 宮城、佐原一哉)▽大衆賞 「愛さ栄昇節」護得久栄昇▽奨励賞 「桜花(さくらばな)」せんかい▽審査員特別賞 「友達ぬ華んなり(ドスヌパナンナリ)」天久光宏【琉球新報電子版】