【名護】名護市議会(屋比久稔議長)は28日、臨時議会を開き、副市長に市農林水産部長の祖慶実季氏(57)、教育長に市青少年育成協議会長の岸本敏孝氏(64)を充てる人事案について審議した。
副市長人事案は無記名投票が行われ、賛成13反対13の同数となり、議長採決により不同意となった。教育長案は全会一致で同意した。
屋比久議長は副市長人事案を不同意とした上で、辞職願を提出し、可決された。
新たな議長に指名推薦された宮城弘子氏(70)=自民系会派礎之会=が選出された。名護市議会では初の女性議長となる。
前副議長の辞任に伴って空席となっていた副議長には長山隆氏(70)=自民系会派礎之会=を選出した。
屋比久議長は辞職理由について(1)市長が変わり与野党の立場が変化した(2)3年5カ月の任期中に2度不信任案が出された(3)家族の体調不良-の3つをあげた。
与党の吉元義彦市議は「議会制民主主義で議会は市政を監視する立場だ。市長が変わったことは辞職理由にならない」などと質疑した。
屋比久氏は「与党から議長を出して市長を政策面からサポートしたほうがいいとの思いもある」などと答弁した。【琉球新報電子版】