サンゴ移植延長を不許可 採捕許可が無効に 辺野古新基地建設


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食害が確認された辺野古新基地建設予定地海域内のオキナワハマサンゴ。左側の白く削られたように見える場所が食害を受けたとみられる箇所(2月21日撮影、沖縄防衛局提供)

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、翁長雄志知事は2日までに、オキナワハマサンゴ1群体の移植期間を4月末まで延長することを求めていた沖縄防衛局の申請を不許可にする方針を固めた。

 採捕期間は3月1日までだったため、2日で無効となった。

 県は沖縄防衛局が求めていた採捕許可を2月16日付で許可したが、その後、21日に移植対象となるオキナワハマサンゴに食害が発生していることが発覚した。

 防衛局は「環境監視等委員会で検討され、その助言を受けるべき」とした県の助言を受け、27日付で採捕期間の2カ月の延長を申請していた。【琉球新報電子版】